願望達成記

全身全霊で聴く。
そういった体験ができるのがライブの最大の魅力だと思う。全身を耳のようにして。
だから拳を振り上げたり歓声を上げるだけでなく、
時にはしっかり目を閉じて会場とその場の空気全体と同化して、想像の中で観客も歓声もフェードアウトさせる。
少しずつ演奏者と自分だけの世界を作って、ついには演奏者も自分も取り払う。
音だけが空間と同調して振動しているのを感じる、音そのものになる。
その瞬間は自分が誰とか、歌って演奏してる人が誰とか、それすらもう関係ない。
隣にいたのは10年来の友だちである。
今年は2回も旅行行ったり家泊まり行ったりでしょっちゅう会ってるな。
彼と最初に話した時に「なんだか雰囲気が合う気がした」というようなことを言われて戸惑ったのを覚えている。
学年で行ったつま恋の旅行のとき”カルマ”のかっこよさについて語り合って、
のちに3年間文化祭”車輪の唄”を演奏し続けて、彼のemailアドレスには”K”の歌詞が入っている。
その3曲が日産スタジアムで聴けるなんてとても言葉にはできない体験でしたね。
車輪の唄のときはもうイントロ1音目どころかギター持ち変えた時から気づいてて、
万感の思いで聞いていたから立っていることが難しいくらい震えて途中前の人の椅子に捕まっていた笑
曲が意図してないくらいの思いがいろいろ重なっていて、それが一挙に解き放たれて感じられて、
嬉しいとか悲しいとか悔しいとか幸せとか辛いとか最高とか渾然一体となっててすごい体験だった。
心のキャパシティ超えてくるんだろうなって思ってて覚悟はしていたけど案の定、心臓の鼓動が痛すぎてなんかもう最高でした。
側の通路を通り過ぎた彼らは歳を重ねて若くて、近くて遠くて、小さくて大きい四人組のお兄さんたち。
3年前に初めてライブで聴けた時は”虹を待つ人”を初演奏してて、
今回はその曲が最高潮の盛り上がりかな?ってくらいの炸裂具合だったなぁ。
関係性は不明だけど、その曲を聴けるようになってからやたらと虹を見れるようになったよ。
”ray”は圧倒的なパワーあるな。バンドの枠組みを超えてこれよりすごい可能性を秘めた曲を知らない。
“Butterfly”はアルバムとドームツアーを牽引するにふさわしい輝かしさ。
ライブ仕様で最後はみんなで踊ろうぜ!って感じですごい長くて、7万人収容のダンスホールとかした。
あんな儚くて脆そうな曲なのにダンサブルなアゲアゲチューンなのも素敵ね。
内省的な作風から”ray””虹を待つ人”みたいな対外的な作風と”Hello, World”とか”Butterfly”みたいな一歩踏み込んだ世界観そのものを生み出す原動力を描く流れは
すごい空虚な言葉遊びになりかねない危険性があるっちゃある気がするけど、
なんといっても全身全霊で聞こうとすると、意味がすごく深く刺さる。
ファンとしては3流なんだけど、リスナーとしてはクソ真面目なので、
スクールオブロック最終回とか”メーデー”をどんな思いで世に出して、
当時それをどんなハラハラした思いで受け取ったかとか
“Happy””宇宙飛行士への手紙”で安堵と勇気をどんなにもらえたかをふまえて会場に行ってる。
誰よりも感化されたんじゃないかってくらいに振動が変わってる。はず。
ほとんど聞いたことない曲もあるにはあるんだけど・・・その曲は披露されてなかったからセーフかな。
いいとか悪いとか、好きとか嫌いとか単純に色分けできないような。
その時々の好きを基準に選んで生きて、しまったと思ったら死ぬほど反省して
無理してでも向き合って生きてるから一切後悔はないけど。
もうそういう関係性になってるよなぁ。
新しい曲いいな、とか思うけど。もう必然的に聴くしかないな。全身全霊で。
人や物や場所に対してもそうであろう。自分も対象も取っ払って、本質だけで対話を聴きたい。
ずっとずっと優しくなろうと思ってこの8年間生きて来たけどもういいだろう、と誰にともなく言おう。
それを踏まえてようやくもっと次の段階へ進めるような気がする・・・!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする